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7名の現代作家の作品に見る
どこまでも顕れないもの。
 

机上のコンセプトからさらに発展した展示空間へ。
奥の作品は小さいながらも凄まじいエネルギーを放射するヴォルスの《独裁者》。手前は赤塚祐二の立体作品。赤塚さんは絵画を描きながらこうしたマケットを作るのだという。絵画はジョルジュ・ブラックと並べて鑑賞できる。

千葉県にあるDIC川村記念美術館で始まった『抽象と形態』展では、7名の現代美術作家の作品を中心に据え、それに呼応した近現代の作品を展示する。学芸員の鈴木尊志さんは、当初は作家を1対1の対比で見せようと展示を構成していたが、現場で作家と話し合ううちに変わってきたという。「もともとヨーロッパでは具象、抽象というジャンル分けはなく、作家自身も、具象、抽象と思って描いていない。今回サブタイトルで“何処までも顕れないもの”としたのは、西田幾多郎が晩年に語った“表現というのは、どこまでも顕れないものが自己否定的に表現せられている”という言葉から受けています。一枚の絵を描くということは、決して予定調和ではなく、ある程度の構想をしつつも、最終的には自分でも思いもよらぬ方向に行く。そのような、言うに言われぬものを現象化できないかというのが本展の狙いでもあります。それは展示方法も同じで、私の頭の中で思い描いたイメージを作家と一緒に作ることでいったん壊し、再構築していきました」

抽象と形態~何処までも顕れないもの
DIC川村記念美術館で4月15日まで開催中。千葉県佐倉市坂戸631フリーダイヤル:0120・498・130。
開館時間は9時30分~17時。月曜休館。入館料は大人1,200円、65歳以上・学生1,000円、高・中・小学生500円。3月11日はアンダース・エドストローム、角田純、五木田智央、3月25日は、赤塚祐二、吉川民仁、野沢二郎のギャラリートークなどを開催。共に14時から。
>>公式ウェブサイト
photo / Manami Takahashi
text / Keiko Kamijo
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